予防医療
PET DOCK
ペットドック
定期的に健康診断を受けましょう
健康診断を定期的に受けることは、動物の状態を客観的に知る手立てとなり、また病気の早期発見、予防にもつながります。
1年に1回〜半年に1回は、全身のチェックをしてあげてください。
健康診断は、午前中にお預かりし、午後にお迎えと結果のご説明となります。
【検査項目】
1.問診、触診
2.血液検査
3.レントゲン(胸部、腹部)
4.エコー検査(心臓 腹部)
5.尿検査
6.便検査
7.血圧測定
8.心電図
★血液検査のみのコースは、その場で行えます
★眼科ドック、心臓ドック、高齢動物用ドックなど、多数あり
詳細は、ご来院の際に直接スタッフまでお問い合わせください。
VACCINATION
予防接種
狂犬病予防接種
狂犬病は犬だけでなく、人を含む全ての哺乳類に感染する人獣共通感染症です。死亡率がほぼ100%で、確立した治療法もない恐ろしい感染症です。狂犬病予防法により、生後91日齢以上の犬の飼い主には、年に1回、愛犬に狂犬病予防接種を受けさせる義務が定められています。
★自治体への「狂犬病予防注射済票交付申請」を、飼い主さまに代わって当院が代行します。詳細は、受付にお問い合わせください。
犬の混合ワクチン
犬の混合ワクチンは、2種、6種、8種、10種をご用意しています。
パルボウイルスやジステンパーウイルス、伝染性肝炎など、致死性のある危険な病気や、ケンネルコフ(犬伝染性鼻気管炎)から愛犬を守ります。
糞やおしっこに含まれる病原体が空気中に飛散して感染したり、お散歩中に他の犬との触れ合って感染することがあります。ですので、定期的にワクチンを接種して、予防してあげることが大切です。
また、7種以上にはレプトスピラ感染症予防が含まれています。こちらは犬だけではなく、人にもうつる病気です。
外出して他の犬と触れあう機会が多い、ドッグランを利用している、郊外へ出る機会が多い子には、レプトスピラ感染症の予防を含む7種、10種混合ワクチンの接種をお勧めしています。
猫の混合ワクチン
猫の混合ワクチンは3種、5種をご用意しています。
猫の混合ワクチンは、感染力が強く致死的な猫パルボウイルスや、いわゆる猫風邪の原因となるヘルペスウイルスやカリシウイルスから猫を守ります。
ヘルペスウイルスとカリシウイルス感染症は、くしゃみ、咳などの飛沫を介したり、接触によって感染が広まります。これらは伝染力がとても強く、無症状でもウイルスを放出する子もいて(不顕性感染)、猫であれば一度はかかる病気と言われるくらい、出合う可能性が高いウイルスです。
また、完全室内飼育の猫でも、ペットホテルを利用したり、病気で動物病院に来院する際に、感染してしまう可能性があります。更に、人を介してウイルスが伝染する可能性もありますので、定期的な混合ワクチンの接種をお勧めします。
フェレットの混合ワクチン
ジステンパーは、フェレットがかかると致死率が非常に高いため、注意すべき病気の一つとされています。一度感染してしまうと治療が大変困難なため、ワクチン接種により予防することがとても重要です。
※詳細な情報は、Zoetis社の「犬のワクチン.com」をご覧ください。
ANTIBODY TEST
抗体価検査
その子の抗体値やワクチンの種類の選択にもよりますが、3年に1回の混合ワクチン接種も推奨されるようになってきました。
少量ですが採血が必要なため、検査には数日かかります。抗体価検査が気になる方は、ご予約の上、診察にお越しください。
また、併せて健康診断をする良い機会ですので、詳細につきましては獣医師にお問い合わせください。
FILARIAL PREVENTION
フィラリア予防
フィラリア症は予防できる病気です
フィラリア症は、蚊が媒介する寄生虫感染症です。フィラリア虫体が犬の体に寄生すると、咳、息切れ、食欲、体力の低下などの症状がみられ、重症化すると死亡する場合もあります。
フィラリア症は一度かかると治療が困難な恐ろしい病気ですが、予防薬の投与により安全に予防することができます。
蚊の活動期間を考慮し、東京や千葉では、最低でも5~12月の8ヵ月間は予防が必要です。また、近年の温暖化や建物の気密性の高さなどを考慮し、当院では12ヵ月間の通年予防をお勧めしています。
フィラリア症は猫でも、全国で10頭に1頭が感染しているデータがあります。猫ではフィラリアに感染しているかの判断が難しいので、予防をすることが大切です。
当院では、錠剤タイプ、チュアブルタイプ、滴下剤タイプ、注射タイプなど、数種類の予防薬を取り扱っています。ペットの生活環境や性格を考慮し、最適なタイプをお勧めしています。
★フィラリアと同時に、ノミ・マダニ・内部寄生虫なども予防、駆虫できるタイプもあります。
FLEA & TICK PREVENTION
ノミ、マダニ予防
ノミ、マダニの通年予防をお勧めしています
当院では、ノミ、マダニの通年予防をお勧めしています。ノミ、マダニは哺乳類(人も刺します!)、鳥類を宿主として吸血します。お散歩コース、公園の草むらや川沿いなど、意外に身近な生活圏に潜んでいます。
外へお散歩に行く犬や猫はもちろん、人が外から靴裏や荷物、衣類を介して持ち帰ってしまい、完全室内飼育の場合でも被害に遭うケースがあります。また、カーペットやソファはノミの格好の繁殖場所で、一度室内に入り込むと完全に駆除するまでにかなりの時間がかかります。
ノミやマダニが恐ろしいのは、様々な病気も引き起こす点です。ノミなら、ノミアレルギー性皮膚炎、貧血、瓜実条虫の感染、ノミに刺されたことによる部分的皮膚炎、ノミ刺症などがあります。
マダニは、犬や猫だけでなく人間にも感染するSFTS(重症熱性血小板減少症候群)ウイルスに特に注意が必要です。STFSウイルスは致死性で、毎年国内で死者が確認されています。ノミ・マダニ対策は怠らないようにしましょう。
INTERNAL PARASITE PREVENTION
内部寄生虫予防
お腹の中の寄生虫として、回虫や条虫などがあります。また、動物同士で感染させあう内部寄生虫で、駆除対象になるものとして、鉤虫、鞭虫、コクシジウム症、ジアルジア、トリコモナス原虫など、様々なものがあります。
現時点では、内部寄生虫に関しては下痢などの諸症状が出るまでわからないことも多く、不顕性感染も多くあります。また、一度の糞便検査では見落とされることもあります。そのため、現在ではフィラリア予防薬やノミ・マダニ駆虫薬と一緒に、定期駆虫していくことが推奨されています。
SPAY & NEUTER SURGERY
避妊・去勢手術
若いうちに手術を受けることで沢山のメリットが
特に子どもを産ませる予定がない場合は、避妊・去勢手術を前向きにご検討いただきたいと思います。手術を受ける時期としては、身体が成熟する前、発情が来る前の、生後4〜6ヶ月前後をお勧めしています。
手術には、全身麻酔をかけることで生じるリスクはありますが、それ以上のメリットもあります。
避妊・去勢手術のメリット
【女の子】
・高齢になると罹患リスクの上がる乳腺腫瘍、子宮蓄膿症や子宮内膜炎などの卵巣子宮疾患(動物では非常に多い)のリスク軽減
・望まない妊娠を避ける
・発情によるストレスや偽妊娠などの諸症状軽減
・伴侶動物として暮らしやすくなる
※初回発情から1歳の誕生日を迎える位までに手術を行うことで、乳腺腫瘍の罹患リスクが軽減されます。
【男の子】
・睾丸腫瘍、前立腺疾患、会陰ヘルニア、肛門周囲腺腫などのリスク軽減
・マーキング、マウンティング、スプレー行為、過剰な縄張り意識、他の個体との喧嘩などの問題行動の軽減
・伴侶動物として暮らしやすくなる
避妊・去勢手術のデメリット
・子孫を残せない(生殖能力を取り除くため、慎重にご検討ください)
・全身麻酔下での手術になる
・尿失禁の可能性(雌犬が高齢になった場合)
・太りやすくなる(肥満防止の食事を使うことで避けられる)
安全な手術を行うために
避妊・去勢手術は、全身麻酔をかけて手術を行います。そのため、麻酔が100%安全ではないことは念頭においておかなくてはなりません。当院では、全身麻酔下で行う手術は動物の安全と安心を考え、以下の点を心がけています。
・術前検査の実施
・手術中の各種モニター装着
・鎮痛剤による痛みのケア
・年齢や状態により、鎮静薬、麻酔薬を選択
手術までの流れ
一度ご来院いただき、一般状態や体格、麻酔を安全に行える状態かの確認をします。全身麻酔になりますので、事前の血液検査で内臓機能のチェックをされることをお勧めします(検査結果によっては手術の延期、中止をご提案することもあります)。
また、手術前日の夜から絶食させ、当日の朝からは水も飲まないようにしていただきます。麻酔のリスクを少しでも軽減できるよう麻酔中のモニターを徹底、安全に手術が行われるように務めております。
手術後
猫の去勢手術以外は、基本的には1泊入院となります。
手術後は、麻酔覚醒の様子に異常がないか、手術創の確認、食欲や一般状態が正常な状態でいるかを確認します。